出張記録その3
ようやく那覇行きの飛行機に乗った。
新婚旅行以来の飛行機だ。
飛行機の出発予定時刻になってもまだ出発ゲートに並んでいる状況だった、飛行機の出発時刻は少しアバウトなんですね。
羽田‐那覇の飛行機にスーツで乗るのは僕ら以外いないようだ。
機内Wi-Fiが使えると聞いていたが、つながらない。しばらくして分かったが機内アナウンスの最中は使えないようだ。
機内Wi-FiにつなぐとANAのHPから映画などを見ることができる。
到着まで残り1時間くらいでマイクラの実写版映画を見られることに気づいた。興味はあったので帰りの飛行機で見よう。
飛行機の遅れの原因となった低気圧が北上してきており、静岡県上空のあたりでぶつかった。
遊園地の乗り物のような浮遊感と揺れに襲われて面白かった。繰り替えし「揺れますが安全に問題はありません」とアナウンスされ、繰り返し言われると逆に不安になる。
通常よりベルト着用時間が長いのでトレイに行けるうちに行くようにとアナウンスがあったのでトイレに行く。
水の流し方がわからんなぁときょろきょろすると「押す」というボタンがあった。みなさんもうお気づきと思いますが、押して間もなく添乗員の方が来てくださった。
慣れているのか「間違いですねぇ~?」と笑顔で言われるすいませんへらへら。

安定したあほっぷりを発揮しながら那覇のステーキ店を検索しているうちに那覇に着いた。
手荷物預かりではなかなか荷物が流れてこなくて30分近く待った。下手すると乗り継ぎに間に合わんのでは?
ホテルに着くとチェックイン機が役員のクレジットカードの磁気を読み取れずだいぶもたもたし、カウンターで手続きしてやっとチェックインできた。
すぐにご飯に行く予定だったが、役員の部屋のテレビが動作せず、従業員の人があれやこれやしてくれたようで30分もかかった。
飛行機が1時間遅れ、手荷物に30分かかりクレジットは読み込まずテレビは映らず並みの人間であれば大噴火してもよいのではないかと思う。なんじゃ那覇は僕のこと嫌いか。
しかし、温厚な役員は「まっ、仕方ないですね」と言った。偉い人というのは立派だなぁと思う。
僕だったら飛行機の腹いせもまとめてホテルにぶつけてお前のせいで腹減っとんじゃ飯をおごれステーキおごれソーキ蕎麦おごれただで泊まらせホテルの近くの街頭スクリーンに映っている女の子がそんな格好して人前に出たらいけませんよという格好でなんだかすごく楽しそうなことをしてるお店に連れてってくれもっと楽しいことをしてくれるお店でもよい。ええいもう面倒なことは言わんからとにかく金くれ金くれとなるに違いない。
そんなこんなでずいぶん遅くなってしまったが、ステーキを食いに行く。
自分で食べるならできるだけ安いお店を探しに探すところだが奢ってくれるという。しかし彼の年収も大まかに把握しており無茶言ってもよいとは思えない。
それに誰であれ人に借りを作るのは嫌じゃ。
ということで一番安そうな「やっぱりステーキ」にした。ステーキ88と迷ったが若干安い。「那覇はステーキ店が多いらしいので」と言っていたが、東京でも食べれる店舗にしてしまった。気づかんだろう、たぶん。
そんなわけでステーキ食べた。





彼はお酒も飲むものだと思っていたようだ。
「ごはんとサラダ食べ放題ですよ」ということで二人でもりもりご飯とサラダを食べて満足した。さくっと終わってただでステーキを食えて素晴らしいチョイスだったと思う。
お酒ももちろんあるのだが飲まなくていい。僕は飲みたくない。早く帰りたい。
ご飯を食べた後は一人で国際通りに行ってみる。
人の多さは東京に引けを取らないように思う。お店がなんだかごつごつと厳めしいのが那覇っぽさだろうか。それに観光地らしいごちゃごちゃした店内が多い。


ハブ酒の小さいのが売っていた。安いので買ってみた。
かりゆしシャツ専門店ものぞいたが一万円以下のシャツは無かった。500円のTシャツを5年も来ている僕にはとても手が出ない。恐ろしいことじゃ恐ろしいことじゃ。
ハロウィンだったのでコスプレをしている人を見かける。中でもミニスカナース姿で歩いている二人組がいたので着いていって僕も好きだお前だけや何そちらさんにはそのつもりはない良いではないか良いではないかと何かしら間違いを起こしたかったのだが目的を達する前に逮捕されるに違いないので思いとどまった。
おとなしくホテルに戻って風呂に入りいつものごとく部屋で飲むことにする。
ハブ酒。

においを表現する言葉が見つからない。
草のようなにおいがする。薬草だろうか。
原材料は泡盛と書いてある。泡盛を飲むのは20年ぶりくらい。学生のころ友達が沖縄土産に買ってきてくれた。
ゴムみたいな匂いで苦手だったがそれよりは飲める。
電気ブランの甘みを抑えたような雰囲気もあるがだいぶ離れているなぁ。まずくはないけど、「あなたはもう一生ハブ酒を飲んではいけません!」と言われても鼻ほじりながら「ふ~ん」と言えるくらいにはどうでもよい飲み物だった。

オリオンシリーズをとにかく飲んでみる。パッションフルーツは好きだ。


写真が斜めになっている。
そんなこんなで明日は朝から那覇。