11月1日(土) 朝から那覇。
本日は仕事のような遊びのような。
しかしとりあえず首里城は見る。
ゆいレールで移動。




王様と王妃様がでてきた。

本殿の工事が完了したということだったので見に行ったのだが全然見えなかった。
もう少し見せてもよいのではないかと思う。


いつも思うのだが僕は人工物にあまり感動することはない。ああいうのはその建物ができた歴史的背景とかドラマとか今の世に続くとか続かないとかいろいろ理解してあぁすごいなぁとなるのだろうと思う。
僕は歴史の授業にまるで興味がなかった。なぜかは知らない。
そんなこんなあれやこれやで夜になった。
現地の皆さんとの懇親会が予定されていたのだが、訳合ってキャンセルになり夜はフリーになった。
良かった良かった自由じゃ自由じゃ晩飯はどうしてくれようなぁとホテルのレストランを覗いてみると夕食ビュッフェ3,980円だった。無理ですわなぁ。
売店にはポテチとカップヌードルくらいしかない。オリオンビールが500円で売っておりどうしてくれようか。
googleマップを見てみると近くのコンビニまでは3.4㎞ほどある。目の前は広大なゴルフ場が広がっている。なんちゅうところにホテル建てるんじゃあほか。諦めてホテルの夕食を食べようか、タクシーを呼ぼうかと迷った。しかし時間はある。
歩くことにした。リュックの中身を全部出して一路ローソンを目指す。
時刻は18時、薄暗くなってきた道を一人てくてくと歩く。たまに走る。最高気温は28℃くらいで夕方は涼しく過ごしやすい。気持ちの良い風も吹いている。コンディションは悪くない。

時折通る車をヒッチハイクしようかどうしようかと控えめに親指を出してみるがいい年のおっさんが「次のコンビニまで」というのがあまりにも情けなく恥ずかしくばかでどうしようもないので乗せてくれる車がいなくてよかったと思う。
40分ほど歩いてローソンに到着。思いのほか苦ではなかった。

なんとローソンはお弁当が半額になっていた。半額ですぞ、半額!僥倖、まさに僥倖あぁやっぱり神様はいるんだなぁ歩いてきてよかったなぁ幸せ幸せ。二泊の予定なのでオリオンビールやらなんやらどさっと買い込んでホテルに戻る。
リュックがめちゃくちゃ重くなった。
しかも帰りは上りの坂道である。一歩一歩沖縄の大地を踏みしめながら歩く。あたりはすっかり暗くなり、得体のしれない飛行生物が頭上をさっと飛び去る。
蝙蝠にしては大きい。
また、現地の人に最近イノシシがでるから気をつけろと言われた。イノシシは僕の田舎にも生息している。連中の牙はちょうど腿の動脈のあたりに刺さる位置に生えている。正面から当たるとかなり危険なけがを負うことになるが、逆にそれさえ外せば大けがはないと思う。知らんけど。
熊は出ないというので真っ暗で人家も街頭もない道を歩く。googleマップが近道を示してくれた。明らかにゴルフ場のコースを通っている。そこを通ると近いのは地図上で見てわかっていたが、仕事で来てそんなとこ通って捕まった日には自分のバカさ加減をさらすばかりでなく、勤め先にも多大な迷惑をかけることになる。一応まだ社会人を続けたいので遠回りだが一般道を進む。
気づかずにgoogleマップに従ってたらどうするつもりじゃ。あほめ。
Amazonオーディブルで「婚活マエストロ」聞きながら歩く。
坂道に重たい荷物で汗をかいてきた。往路はすぐについた気がするが復路はなかなかきつい。
沖縄の真っ暗闇の中で一体何をしているのか、そこまでしてケチりたいか、ケチりたいなら酒など飲まずにナッツとカップ麺食って寝たら良いではないか。金は使いたくない酒は飲みたいという自分のみみっちさといじましさも背負いながらのしのしと歩く。これが大人の男の背中というものか。ようく見ておけ子どもたち。
遠くにホテルの灯りが見えた。あと1.5㎞だ。こういうときに距離が分かるのはこの上なくうれしいものだ。一歩一歩進んでいることを確認できれば進み続けられる。一方でゴルフ場などを通ろうとして行き止まりにでもなろうものならその場でキャンプしたくなるのである。昔の人は言いました、急がば回れ。
着いた、着いたぞ。沖縄の夜の闇を1時間40分かけて往復した。疲れた。
ホテルのサウナでさらに1時間ほど。水風呂は冷たくて良かったが、サウナの温度が90度あるのだが熱伝導が低いのかいまいち。15分ほど入っていても「ひぃ~水みずぅ~」とはならんかった。
サウナから上がったオリオンとローソン半額祭りだ!ヒャッハー、ワイが買ってきたんや、全部ワイのもんやで!(注:岩手県民です)





ずいぶん疲れていたのか3本で力尽きて朝まで起きなかった。
幸せだと思う。